雪は、音を喰らい、色を屠り、全てをその下に覆い隠してしまう。
何も感じないのなら。
何も見ていないのと同じ。
何も知らないのと――同じ?
ほんとうに?
インセイン「雪まどい」
――全て真実は、雪の下に。
シナリオタイプ:協力型
セッティング:本当は怖い現代日本
PC人数:4人
リミット:2~3サイクル(初心者向け卓なら3サイクルにしてください)
■導入
PCたちは「満天の星空を見る」という名目でツアー旅行に参加している。
宿泊先はここ数年で廃村となった村の建物であり、周囲に光を放つものが一切ないことから、素晴らしい星空が見えることで有名な白山村(元)。
その日は天気予報も晴れを宣言し、素敵な星空が見えるはずだった。
しかし、夕方から天気は急激に下り坂となり、状況は一変。
昔話を聞かせてくれるはずだった元地元の住人を迎えに行ったツアーガイドが戻れなくなり、PCはたちは廃村の屋敷に取り残されてしまう。とりあえず暖房と食料については心配いらないが、全員が土間に集まった瞬間、幾重にも重なったような歪な声が響いた。
――お前だ。
そうして、屋敷は閉ざされた。
このシナリオは、ショック多めです。
基本は2サイクルですが、初心者向けにする場合は3サイクルにして回復判定や感情判定を可能にしてあげてください。
■表のHO
PC1:推奨技能【情景】
あなたはツアーの参加者だ。
少人数のツアーだが、人気が有るので楽しみにしてきた。冬に人工的な明かりのない場所で見る夜空とは、どれだけきれいなのだろう?
あなたの使命は【このツアーを楽しむ】ことである。
PC2:推奨技能【民俗学】
あなたはツアーの参加者だ。
あなたは地方の風習などに興味があり、このツアーにも滅多に足を踏み入れることができない雪深い村に行けるというので参加した。星空よりも、この廃村がもともとどんなところだったのかに興味が尽きない。
あなたの使命は【村について詳しく知る】ことである。
PC3:推奨技能【埋葬】
あなたはツアーの参加者だ。本当は友人と来たかったのだが、一人参加というのも気楽で良いかもしれない。
それにしてもこんなに雪深いところに来たのは初めてだ、写真をたくさん撮って、友達に見せてやらなければ。
あなたの使命は、【この旅の記録をたくさん残して帰る】ことである。
PC4:推奨技能:なし
あなたはツアーの参加者だ。
ここまで来るバスの中でよく寝てしまったので、今夜は眠れそうにない。ところで、この地方の名物ってなんだろう?おいしい夕飯にはありつけられるだろうか?
あなたの使命は【平穏にツアーを終える】ことである。
このPCは、最初から狂気を一枚所持している。
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雪深い山村でひどい目に合う感じの初心者向けシナリオです。
よくある怖い昔話的なものがモチーフですが、難易度は高くないはず。エネミーに関してはGM判断で調整してもらって構いません。
GM向けシナリオシートはこちら。
http://character-sheets.appspot.com/scenario/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY26WTVQw
シートに秘匿は設定していませんので、そのままの状態ですべての秘密を見ることができます。